はじめに
戦後、核家族化が進展し、さらに高齢社会となっていている現在、親族と離れて一人暮らしをしている高齢者も増えてきています。
親族が近くに住んでいれば、時々は様子を覗いに行くこともできますが、遠く離れていたり、それぞれの家庭の事情によって、ままならないことが多々あるのではないでしょうか。
そのような場合に、全国的なネットワークを有し、日々、地域の中で住民と接触している強みを生かした郵便局が「みまもりサービス」を提供しています。
「郵便局のみまもりサービス」は次のようなものです。
【１】みまもり訪問サービス
月額２,５００円（税込）で次のサービスの提供を受けることができます。
①毎月訪問
郵便局社員等が、月に１回、３０分程度、訪問します。１０項目ある生活状況を会話を通して確認していきます。
確認した生活状況や訪問社員のコメントを、あらかじめ指定された報告先に連絡されます。利用者の希望に応じて、写真やメッセージが添付されるようです。
連絡はメールまたは郵送で送られますが、ただし、郵送の場合は月額２００円（税込）の手数料がかかります。
１０項目の質問のうち、３項目については利用者の状況に合わせて選択することができ、３ヶ所まで結果を報告することができます。
②日常生活全般でのケガを補償
みまもられている利用者が、日常生活でケガをして入院した場合に、保険金が支払われます。
補償金額は、日額３,０００円×入院日数（最大３０日まで）です。
③電話相談対応
〇２４時間対応の医療相談ができるメディカルアシスト
〇困りごと相談に対応するデイリーサポート
〇介護相談に対応する介護アシスト
④脳活トレーニング
訪問した社員と一緒に脳活トレーニング等をすることができます。
⑤かんぽの宿の優待
⑥情報誌
毎月の訪問時に情報誌が届けられます。
【２】みまもり電話サ－ビス
固定電話なら月額１,０７０円（税込）で携帯電話なら月額１,２８０円（税込）でサービスの提供を受けることができます。
体調確認の回答内容は、指定の報告先（４ヶ所まで）にメールで連絡されます。
毎日、自動音声で体調確認を行います。回答後には、日替わりメッセージで楽しめるそうです。
【３】駆けつけサービス
みまもり訪問サービスまたはみまもりでんわサービスのオプション（＋月額８８０円税込）として、もしもの時に家族からの要請により、警備会社が駆けつけるサービスです。
申込の後に警備会社と契約締結が必要です。
おわりに
離れたところにいる一人暮らしの高齢の親がいた場合、高齢であるがゆえに子どもなどの親族は心配するものです。
少しでも日常生活や何かあった時のために、費用はかかりますが、心配を和らげるような仕組みであると思いました。
「郵便局のみまもりサービス」については、郵便局で詳細を確認し、よく検討した上で申込みの判断をしてください。
