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ドローン検定について

はじめに

2015(平成27)年に第1回ドローン検定が実施されました。のちに正式名称を「無人航空従事者試験」とし、以来、年々、受験者が増加しています。

実施主体は「ドローン検定協会 株式会社」で、「英検」「漢検」のような民間が実施している資格試験です。

「ドローン検定協会 株式会社」(所在地: 佐賀県鳥栖市)は平成29年7月1日に「講習団体を指導し管理する団体」として国土交通省ホームページに掲載されています。

無人航空機の講習団体及び管理団体とは

2017(平成29)年4月より、ドローンの操縦者に講習会の受講を促し、操縦技術の底上げを図ることを目的として、民間講習団体及び講習団体を指導し管理する団体が国土交通省航空局ホームページに掲載される制度が導入されました。

この時に掲載されたのは管理団体4団体、講習団体64団体でした。

以来、掲載団体が飛躍的に増加し、2021(令和3)年8月には管理団体64団体、講習団体1117団体となっています。

講習団体というのは、個々の操縦者に対して講習を実施する団体で、管理団体というのは、講習団体に対して教材等の提供や監査によって指導監督する団体のことです。

ホームページに掲載された団体の講習修了者は、飛行許可を受ける際に技能証明書等の写しを提出することで、無人航空機の飛行許可申請書の一部の提出が不要となります。

ドローン検定について

①趣旨

ドローン検定は、国土交通省ホームページに管理団体として掲載されているドローン検定協会株式会社が実施している民間資格で「無人航空従事者試験」といいます。

検定は1級から4級まであり、無人航空機従事者の知識レベルを客観的に評価し、ドローンへの理解を深めることを目的として実施されています。

②メリット

国土交通省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書を添付することで、申請書の一部の提出が不要となります。また、国土交通省認定の基礎技能講習を受講する場合、座学1(4時間)が免除されます。

③実施状況

検定試験は、毎年、奇数月に行われています。2021(令和3)年7月の第36回 検定試験には1754人が申し込み、うち1354人が合格となっています。

ちなみに級ごとの認定者数は、2021(令和3)年6月1日現在で、1級が3,238人、2級が5,996人、3級が24,006人、4級が1,346人  となっています。

④検定試験概要について

ドローン検定の試験は、1級から4級に区分された筆記試験のみで行われます。1問2点で50問からなり、各問4択の選択肢の中から1つだけを選ぶマークシート方式です

80点以上で合格となります。

試験の内容は、用語や機体の構造といった基礎知識から、飛行に関する特性、電気電子工学、航空力学、気象学、関連法規などです。

試験実施地は、試験の受付時ごとに、実施要項にて発表されます。

おわりに

国土交通省のホームページに掲載されている講習団体、管理団体はかなりな数に上っています。要件を満たしている団体を国のホームページに掲載するということは、ある程度のお墨付きを与えるということになるということです。

そのうち、いわゆる「ドローン検定」を実施しているのが、国土交通省ホームページに管理団体として掲載されている「ドローン検定協会 株式会社」という民間の会社です。

検定に合格するとドローンの知識を有するということであり、ある程度のメリットもあるようです。

今後、ドローン操縦士のライセンス制度が、本格的に運用された場合の試験がどのようなものになるかははっきりしていませんが、ドローンの知識を得るためには有効な検定試験であるかと思います。