はじめに
総務省は行政の効率化、国民の利便性向上、公平・公正な社会の実現に向けた社会基盤を構築するために、マイナンバー制度の普及を促進しています。
【1】マイナンバーとは
マイナンバーは、住民票を有する全ての人に1人に1つの12桁の番号を割り振ったもので、2015(平成27)年10月以降に市町村からマイナンバーが記された通知カードが送られました。
外国籍の人でも、中長期滞在者・特別永住者などで住民票がある場合には、マイナンバーが付番されます。
マイナンバーは一生変更されることはありません。
【2】マイナンバーカードについて
(ア)マイナンバーカードとは
マイナンバーカードは本人の申請によって交付されるICカードで、公的な本人確認書類として利用でき、様々な行政サービスを受けることができます。
交付手数料は、現在は無料です。
(イ)有効期間
マイナンバーカードの有効期間は、20歳以上は10年間、20歳未満は5年間です。外国人住民の場合は、在留区分によって有効期間が異なっています。
(ウ)交付状況
総務省の統計によると、2022(令和4)年6月1日現在で、全人口の44,7%が交付を受けています。
(エ)メリットとデメリット
《メリット》
・本人確認の身分証明書になる。
・コンビニで、住民票・印鑑登録証明書などの公的な証明書を受け取ることができる。
・健康保険証として使えるようになる。
・各種行政手続きがオンラインでできるようになる。
《デメリット》
・個人情報漏洩のリスクがある。
・セキュリティに心配がある。
・銀行口座・証券口座と紐づけされることに不安がある。
(オ)マイナンバーポイントについて
通称マイナポイントはマイナンバーやキャッシュレス決済の普及・促進を目的として付与されるポイントです。
①マイナンバーカードを新規取得すると最大5,000円分のポイントが還元されます。
2022(令和4)年9月末までにマイナンバーカード作成を申請した人が対象です。
②マイナンバーカードの健康保険証利用に申し込むと、7,500円分のポイントが付加されます。
2022(令和4)年6月30日から受け付け開始です。
③マイナンバーカードに公金受け取り用の預貯金口座を登録すると7,500円分のポイントが付加されます。
2022(令和4)年6月30日から受け付け開始です。
おわりに
マイナンバーカードは普及率が50%を割り込んでいますが、カード作成によって20,000円分のポイントがもらえるということから、今後は、これまで様子見されていた方々も積極的にカード作成を申し込むことになるのではないでしょうか。
ただ、カード作成によるデメリット(特に情報の漏洩等について)を感じられている方々も少なからずいると思われるので、しっかりとした個人情報の管理をお願いしたいと思います。