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著作権について(パート1)

はじめに

著作権は、さまざまにある知的財産権の一つです。

知的財産権には文化庁が管轄する著作権の他に、特許庁が管轄する産業財産権があります。産業財産権には①発明を保護する特許権、考案を保護する実用新案権、工業デザインを保護する意匠権、マーク等の営業標識を保護する商標権があります。

この他に、経済産業省が管轄する、半導体の回路デザインを保護する回路配置利用権や不正競争防止法による事業者間の競争秩序を維持するための営業の秘密や類似商品の販売規制、農林水産省が管轄する種苗法によって規定された、新種の植物を保護する育成者権といったものがあります。

 

著作権法

1899(明治32)年、文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約ベルヌ条約)加盟の時に、著作権法が制定されました。

これは現在では一般に「旧著作権法」と呼ばれていて、現行の著作権法は1970(昭和45)年に旧著作権法の全部を改正して制定されました。

 

第1条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。

 

著作権とは

著作権によって保護されるのは、創作性のある著作物です。この場合の創作性というのは、高度なものではなく、子どもが描いた絵などでも構いません。

権利を主張するためには創作の事実があればよく、特許権のように登録しておかなければならないというものではありません。

原則死後70年まで保護されます。

 

著作権法の仕組み

著作権は創作者=著作者を保護するための権利である著作権と、実演家・原版を創った製作者・放送事業者・有線放送事業者といった伝達者を保護するための権利からなります。

著作者を保護するための権利は著作者人格権と財産権としての著作権とからなります。

伝達者を保護するための権利は、実演家人格権と財産権としての著作隣接権からなっています。

 

著作物の定義

著作物について著作権法第2条1項1号には「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されています。

著作物というのは「表現したもの」であって特許権のようなアイデアを保護するものではありません。「思想又は感情」というのは人の気持ち程度のもので、「創作的」というのも高度な創作性を必要とするものではなく、子どもの描いた絵も著作物とされます。

著作物については著作権法第10条に例が示されています。

舞踊・無言劇の著作物というのは振り付けのことで、建物の著作物というのは有名建築家の名前が冠せられているような建物です。

 

第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。

一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物

二 音楽の著作物

三 舞踊又は無言劇の著作物

四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物

五 建築の著作物

六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物

七 映画の著作物

八 写真の著作物

九 プログラムの著作物