はじめに
独学で宅建に合格された方から学習法などを学びたいと思い、ネットで検索してみました。
しかし、業者のサイトばかりが表示されており、本当に個人で独学していた合格体験記があまりありませんでした。
そんな中、独学で合格された方のサイトを見つけたので読んでみました。
ニール宅建爺さん
プロフィール
noteで発信されているニール宅建爺《https://note.com/takkenzy》という方が、具体的に体験を記していました。
この方はアラフィフのWEBデザイナーさんということで、不動産業界に就職したことから宅建を受験することとなったようです。
独学で1回目(平成30年度)はあと2点足らず、2年目(令和元年度)は45点で合格したそうです。
独学のメリットとデメリット
独学のメリットは、何といってもコスパが良いということです。
ニールさんはテキスト・過去問・予想模試本の3冊で合計6,200円(税抜)の出費であった、ということです。
ただ、情報収集の点で難があり、5問免除のことも知らなかったようで、1年目にこのことを知っていれば合格できていたかもしれないと書いてあります。
宅建の学習時間を300時間とすると、1日2時間の学習を5か月しなければならないので、社会人にとっては厳しい現実です。
そのため効果的な学習を進めるための情報は、欠かせないと述べられています。
学習方法や学習のポイントなどの情報を得るためには、何といっても、宅建試験を何年も研究している業者のスクールや通信講座が良いと思います。
特に、不動産業界の人で1発合格を目指すのであれば、資格手当で講座受講の費用を回収できるのでスクールや通信の講座を申し込みした方が良いということでした。
しかし宅建の学習方法や試験のポイントといった情報は、ネットにあふれるほど出回っています。
少し読めば、たいがいのことは解説してくれていますので独学の人であろうと情報不足にはならないと思います。
業者に頼らなくても独学で十分に情報は入手できるのではないでしょうか。
あと少しの受験生
1点、2点足りずに不合格だった人のことについても分析しています。
数点だから、もう少し勉強したら合格できると考えることは、ここに落とし穴があります。
この数点にどれぐらいの人がいるのかを具体的に数字で推測しています。
それによると合格点に3点以内で不合格となった人は、なんと7万人以上はいるだろうとしています。
これは受験生22万人の3分の1を占める割合です。
あと少しの受験生がなんと多いことかと、この数字を見て思いました。
合格点までのあと数点に高い壁があるということのようです。
まとめ
ニール宅建爺さんは独学での1発合格狙いは難しいのではないかとしていますが、そのメリットやデメリットを考察してアドバイスをしています。
資格を目指す背景は人それぞれであり、目的も多様です。
そのメリットやデメリットを自分なりに考えて選択すればよいだけです。
不動産業界の方はともかくとしても、それ以外の方にとっては独学でも十分に目的を達成することは出来ると思います。
理系人間もっつさん
https://motzmotzz.hatenablog.jp/entry/2019/12/06/140306#ステップ3解けるようになる
プロフィール
国立理系大の院卒土木系の会社員で、不動産業界ではないので資格を取得したからといって何かのメリットが会社的にある訳でもなく趣味で資格取得を目指した方です。
ところが3か月の独学で見事に一発合格を果たしています。
35~37点ぐらいで合格したとあります。
これは試験会場に問題用紙も受験票も忘れて、帰ってしまったからです。
あとで思い出して自己採点をしたので、これぐらいということでした。
いずれにしてもギリギリの合格だったようです。
受験勉強時間
勉強時間は7月から10月の本番までの3か月で、実日数は45日間、総勉強時間は136時間と記録されています。
さすがに理系の方で、カレンダーにきちんと記録を付けており、公開されています。
それによると7月は11時間、8月は19時間、9月は43時間、10月は65時間です。
本番が近づくにつれ時間が増えており、おそらくかなり集中して勉強したものと思われます。
わずか3ヶ月の勉強時間で合格したとあるので、恐れ入ったものです。
受験勉強の道具
①テキスト
楽天の電子書籍版の「きほんの宅建士合格テキスト2019年版(友次正浩)」を使用していたが、やっぱり紙媒体の方が良かったということでした。
たんなる導入の知識だけを学んだようです。
②過去問
「2019年版ユーキャンの宅建過去問12年問題集」をかなりやり込んだようですが、解説が雑なところがあり不親切な印象を受けたということです。
③暗記本
「丸覚え宅建塾(2019年版)宅建学院」は試験直前に役立ったということです。
④アプリ
「宅建過去問集2019年版スタケン問題編」を通勤時間のスキマ時間に活用しました。
⑤過去問開設サイト
ブログ「令和元年(2019年)宅建超高速勉強術」を見ていました。
過去問がうまく整理されており解説が口語で解り易かったようです。
無料で公開されている「宅建みやざき塾」で知識の総まとめをするため、試験本番の1,2週間前に視聴していました。
紙と鉛筆だけでなくネットにUPされているものなど、さまざまなものを組み合わせて効率的に学習を進めていったようです。
学習方法
学習のスタンスは、過去問から基礎知識を身に付けることであり、それによって知識の幅を広げていくことを目指しています。そのうえで次のように3か月の学習期間を分割して勉強を進めています。
①はじめの1ヶ月半
過去問を読破して問題文を読めるようにする。
解答せずに読み切ることが大事です。
②次の1ヶ月
過去問を7年間分ひたすら繰り返し、3周しました。
その際、なぜ〇、✕なのかを理由を考えながら納得できるようになることが大切です。
③試験本番前の2週間
直近の3年分の過去問を、これも3周しました。
最初に過去問を解答しないで「読むだけ」という独特な勉強をしています。
問題はすべて文章で書いてありますので、この方法は有効なのかもしれません。
チョット意表を突くような勉強方法なので驚きました。
しかし短期間にも関わらず、過去問の10年分を3周しています。
かなり集中して問題を解答していますので、やはり過去問を繰り返し解いていくことは重要なことです。
試験本番
試験を解いていった順番を記していました。
最後に
試験は「取り組み方」が大切です。
それは知識をばらばらに覚えるのではなく、自分なりに体系化して捉えることが大事だということでした。
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