はじめに
昨年、行政書士として開業するかどうか悩んでいたのですが、せっかく試験に合格させてもらったので、行政書士会に入会することとなりました。
行政書士として行政書士会に登録し、入会する手続きをしました。
申請方法
行政書士会に入会するために必要な書類と費用です。
①提出書類
一、行政書士登録申請書
一、履歴書
一、誓約書
(添付書類)
・行政書士となる資格を称する書面(合格証の写し)
・住人票
・「破産手続き開始の決定を受けて復権を得ない者に該当しない者」である旨の証明
・事務所の所在確認のための書面(事務所の所有権を証する書面、事務所位置図及び平面図、事務所の外観及び内部を示す写真)
②必要な費用
約20万円(入会金・登録手数料・登録免許税)
行政書士会による事務所確認
入会するための手続きの一つに、事務所の確認があります。
業務を実施するための環境が整っているかを行政書士会が確認します。
行政書士は依頼者の業務を遂行する上で、依頼者の個人情報などを守るための守秘義務があります。
家族からも、守秘義務が守られるような状況を作っておかなければなりません。
そのために、独立した業務遂行のための部屋が必要となるわけです。
接客や事務を行うために、独立した家屋がなければならないという訳ではありません。
自宅の一室でも構わないのですが、リビングとかキッチンといった家族が共に過ごす場所はNGです。家族の日常生活とは接触がない独立した部屋であるということです。
私の場合、普段使っていない6畳の部屋があったので、そこを事務室としました。
事務机・イス・パソコン・プリンター・資料用の本棚といった事務が遂行できる備品を整えました。
書類の守秘義務を守るために鍵のかかる引き出しがある机です。
依頼者と話ができるスペースも作りました。
事務所確認には行政書士会の役員である行政書士さんが、行政書士会の依頼を受けて来訪されました。
ペーパーのチェックリストを参照しながら事務室の状況を確認されます。
おおむね出来ていたのですが、業務連絡等をするためにFAXがあった方が良いこと、事務所であることを明示する看板が必要であることを教えてもらいました。
業務の遂行をするためにはきちんとした書類を作り上げなければならず、そのためにもワード・エクセル以外にも図画ソフト(JWcad)やPDFソフト(アドビーPDFライター)を使えるようにしておいた方が良いということでした。
今後の業務については、農業地帯でもあるので農業関係も面白いのではないかと示唆に富んだお話を伺うことも出来ました。
最初のスタートの第1歩がハードルが高いこと、許認可が得られたときは何とも言えない達成感があること、といった経験者ならではの体験談もうかがうことが出来ました。
1時間ほど行政書士に関する様々な苦労話や、やりがいといったお話を聞かせていただくことが出来て、事務所確認といった事務的な行為ではありましたが、多くのことを学ばせてもらいました。
おわりに
申請してから1カ月半ぐらいで行政書士会に登録され、無事に入会することができました。
私にとっては、右も左も分からない未知の世界ですが、何とか経験を積んで踏み出していきたいと思っています。