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郵便局のみまもりサ-ビス

はじめに 戦後、核家族化が進展し、さらに高齢社会となっていている現在、親族と離れて一人暮らしをしている高齢者も増えてきています。 親族が近くに住んでいれば、時々は様子を覗いに行くこともできますが、遠く離れていたり、それぞれの家庭の事情によっ…

特別受益について

(1)特別受益とは 相続人が、被相続人から生前贈与や遺贈(遺言によって財産を送ること)によって受けた利益のことをいいます。特別な利益を受けた相続人がいた場合に不公平な相続にならないようにする仕組みが民法に規定されています。 (特別受益者の相…

贈与税について

贈与税とは 国税である贈与税は、個人から財産を貰った時にかかる税金です。 会社などからの法人からもらった場合には、贈与税ではなく所得税がかかります。 贈与に対する課税方法には「暦年課税」と「相続時精算課税」の2つがあります。 (1)暦年課税に…

次期成年後見制度利用促進基本計画「中間とりまとめ」

【Ⅰ】これまでの経緯 2016(平成28)年 成年後見制度利用促進法が成立 2017(平成29)年 成年後見制度利用促進基本計画が閣議決定 〈期間5年間2017(平成29)年4月1日~2022(令和4)年3月31日まで〉 2021(令和3)年 中…

遺留分について

①遺留分とは 被相続人は遺言によって自分の財産を自由に処分できますが、相続人の相続期待利益を保護し、遺族の生活も保障する必要があります。 そこで、相続財産の一定部分を遺族に残すという仕組みが遺留分制度というものです。 ②遺留分権利者 兄弟姉妹を…

仮払い制度と特別寄与制度

~前回の「配偶者居住権について」からの続き~ 【Ⅰ】仮払い制度について 背景(遺産分割前の預貯金債権について) 平成28年、最高裁は預貯金債権について、相続開始と同時に相続分に応じて分割されることはなく、遺産分割の対象となるとしました。 それま…

配偶者居住権について

相続法改正の経緯 平成25年、最高裁大法廷において婚外子相続分の違憲が決定したことで、民法が改正され「嫡出でない子の相続分を嫡出子相続分の2分の1とする」という900条4号ただし書き前段が削除されました。 「嫡出でない子」のことを非嫡出子と…

成年後見制度の概要

【Ⅰ】成年後見制度創設の経緯 旧制度 現在の制度が創設される前は、禁治産・準禁治産制度でした。この制度は、言葉に差別的な表現があるため負のイメージがありました。また、資格制限が数多くあり支援に柔軟性が欠け、利用しにくいといわれていました。宣告…

エンディングノートについて

はじめに 近年、終活という言葉をよく聞きます。 団塊の世代が75歳を迎えてきており、人生の終盤について関心を寄せる方が増加してきたことも背景にあるのではないでしょうか。 エンディングノートは終活を考える場合に、家族への思いや遺産について書き記…

建設業許可制度の概要について

はじめに 建設業においては建設業法において、その目的が定められています。 第1条 この法律は、建設業を営む者の資質の向上、建設工事の請負契約の適正化等を図ることによって、建設工事の適正な施工を確保し、発注者を保護するとともに、建設業の健全な発…

狭あい道路整備等促進事業について

はじめに 国土交通省は、狭あい道路整備等促進事業として、狭あい道路の解消による安心・安全な街づくりのために地方公共団体が実施するセットバックに要する費用の支援事業を行っています。 狭あい道路とは 建築基準法においては、建物の敷地は、幅4m以上…

裁判所のパンフレット「成年後見制度」より

はじめに 裁判所が「成年後見制度―利用をお考えのあなたへー」と題したパンフレットを発行しています。 HP「裁判所 - Courts in Japan」にも掲載されていますが、直接、裁判所へ行って紙のパンフレットをいただいてきました。 成年後見制度について分かりや…

見守り契約をはじめとする支援制度について

はじめに 高齢になって身体や意思が不自由になった場合にどのように備えておけばよいのか、をあらかじめ考慮するようになります。 そのために高齢者の心身や意思判断の状況に応じて段階的に想定される、次のような制度があります。 ①見守り契約 見守り契約と…

公正証書遺言のメリットとデメリット

はじめに 遺言には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」「危急時遺言」がありますが、主には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」が使用されています。 自分で書き記して残しておく遺言は「自筆証書遺言」であり、「公正証書遺言」とは、公証役場…

著作権について(パート8)

裁定制度と登録制度 【1】裁定制度とは 他人の著作物、歌手の歌唱・演奏・俳優の演技などの実演、CDといったレコード、放送又は有線放送を利用する場合には、著作権者や著作隣接権者の許諾を得る必要があります。 ところが、権利者が誰か分からない、どこに…